内容紹介

巨悪が蠢く事件をネット・ジャーナリストたちが暴いていく、社会派本格ミステリー。かつて日本を騒がせた疑獄事件、ロッキード事件の闇と国内最大の死者を出した航空機事故、日航ジャンボ機墜落事故の謎に触発されて、作者宗谷圭介が描いていくのは、日本政界の暗部で蠢く巨悪モンスター政治家と、その暗部に光をあてようとするネット・ジャーナリストたちの戦い。巨悪が仕組む二転三転するトリック、フェイク・ワールドを、真実を追うネット・ジャーナリストたちがその頭脳や情報網を駆使し、果たして見破り追い詰めていけるのか。フィクションの小説として存分に楽しめながら、また同時にロッキード事件の闇や、日航ジャンボ機墜落事故の謎に作者独自の解釈で迫っていく。そして、次から次へと登場してくる謎を主人公たちが巧みに暴いていく面白さは、エラリー・クイーンを徹夜で読み、刑事コロンボを見て興奮して育った本格ミステリーファンにはたまらない一冊。昨今の、名探偵を気取った主人公がとってつけたような謎を凡庸な推理で得意げに解いていくエセミステリー小説や、瑕疵だらけのテレビ・ミステリードラマに飽き飽きしている人に、是非おススメしたい本格ミステリー小説。

<著者紹介>
TVCMのディレクター、音楽TV番組のディレクター、大手広告代理店のイベントプロデューサ―などを経て、その経験を生かしたミステリー小説を手掛ける。東京外国語大学卒、英語、中国語、フランス語の三か国語が堪能。