コスト削減といわれると、広告費や人件費の削減がすぐに目につきますが、そもそものコスト削減とはどういったものでしょうか。

1)売上拡大の5要素

企業は、自社の利益を拡大させるために売上の拡大を行います。
売上の拡大は、基本的には5つの要素しかありません。
 (1)新規顧客の獲得
(2)顧客の流出防止(離脱防止)
(3)購買頻度向上(フリークエンシー向上)
(4)買上点数の増加(他商品、クロスセル、アップセル)
(5)1点(1商品)当たりの価格向上

上記により売上の拡大を図るものの、必ずしも利益の拡大につながらないケースもあり、経営者としては悩ましいところです。

2)利益拡大の3要素

では、利益を拡大させるためにはどうしたらよいでしょうか。
利益の拡大は、基本的には3つの要素しかありません。
 (1)売上を上げる(増やす)
(2)原価(仕入れ)価格を抑える
(3)販管費を抑える

上記(1)に関しては前述の通りだが、(2)(3)は、掛かる費用をできるだけ抑えていくという考え方である。

(2)は、経営者じゃなくても商品やサービスを販売している営業マンなら分かる話で、仕入れロットを増やしたり、業者選定を綿密に(合い見積もりは最低3社からとか)行うことで、改善を重ねていくことができる。
当然、規模が大きくなれば購買部などの部署を設立し、仕入れ価格の管理をする必要があるし、製造系企業であれば、原材料から半加工品~製品になるまでのタイムラグも考慮した上での最大削減効果を出していかなければならないだろう。