内容紹介

本書は、「ビジネスパートナーは経済学」に続くビジネス事始めの手引書、第2弾です。 いま、大学生・大学院生で、将来ビジネスワーカーになろうとするみなさん、企業に入社したばかりで、これからビジネスの第一線で活躍しようとするみなさんに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
テレビなどでよく耳にするビジネス用語。現代ビジネスで用いられているビジネス用語は、いわば経営学のキーワードの最新版といってもいいくらい身近なものです。しかし、若いワーカーであるみなさんにとって、どのキーワードが現代ビジネスにトレンドなのか、役立つのかを取捨するのはなかなか大変なことと思います。
本書ではそうした課題に近づけるよう、現役のビジネスワーカーである筆者が、現代ビジネスでよく用いられる経営学のキーワードを取りまとめました。

第1章では、個人であるワーカーの行動とかかわりが経営学のキーワード、「OJT」、「モチベーション」、「自己実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン」などを解説します。
第2章では、企業組織と企業行動にかかわるキーワード、「経営資源」、「シナジー効果」、「ロジスティクス」などを取り上げます。
第3章では、企業間の関係を理解するためのキーワード、「ウイン・ウイン」、「アウトソーシング」、「サプライチェーン」などを取り上げます。
第4章では、現代の企業を取り巻く環境と企業戦略にかかわるキーワード、「VUCA」、「M&A」、「環境経営戦略」などを解説します。

経営学は実際のビジネスや経営手法に最も親しみのある学問です。それだけに経営学のキーワードを理解するのは難しいことではありません。
むしろワーカーの日常ともかかわりが深い経営学のキーワードを理解しておけば、ビジネスでの新しい発想につながる可能性があります。
つまり、経営学はみなさんの心強いビジネスパートナーになってくれるのです。日常のビジネスシーンで用いられるキーワードを取り上げていますので、この本で現代ビジネスのリアルな現場を実感してください。
著者紹介:黒沼善博(くろぬま よしひろ)
1988年、和歌山大学経済学部卒業。同年、株式会社大林組入社。
現在、大阪本店建築事業部不動産部 部長。
施工部門、総務部門、営業部門、開発部門を歴任。建設現場では、沖縄県宮古島の地下ダム施工に従事し、島しょ環境での水資源の大切さを実感する。以来、建設技術が実現する有限資源の持続性、再生可能エネルギーの研究を深める。営業・開発部門をとおして、実際のビジネスの現場で生じるさまざまな事象を、経済学はじめ専門分野から追跡している。
ビジネスワーカーの傍ら、大阪経済大学大学院経済学研究科博士前期課程修了(経済学修士)。沖縄大学地域研究所特別研究員。日本経済学会、日本島嶼学会、産業遺産学会会員。日本FP協会会員。
主な著書  『地下ダムと島の環境経済学』、2021年3月、古今書院。
      『ビジネスパートナーは経済学』、2022年8月、スリースパイス。