11月2日 シンガポールを見れば中国が分かるの販売が開始されました。

内容紹介

1990年より1999年まで約10年間シンガポールに駐在し、その間多くのシンガポール人とおつきあいしました。
政府の方並びに政府系企業の方、特にリーカンユーの側近だった方とは、何度も食事をしながら情報交換に勤めました。

2001年より2005年まで、2011年より2017年まで、通算約10年間、上海に駐在し多くの中国人と付き合いし、特に中国共産党の幹部の方との接触から、表向きのことでなく裏の情報を得ることができました。ここでまとめたものは、あくまで私の体験から得られた内容であるため、多少違和感を持たれるかもしれませんが意外と知られていない、中国の実態を知っていただけると確信しております。

ほとんどの日本人が中国のことを大変誤解していると思われるので、少しでも理解の助けになればと筆を執った次第です。ささやかながら、シンガポール・中国、通算20年間の海外駐在の集大成にしたいと考えております。

まずはシンガポールの歴史とリーカンユーの功績を記載しております。マレーシアとの関係・各種金融政策・土地のリース制度・政治社会主義経済資本主義制度・工業地帯開発・福利厚生制度・新車購入権制度・住宅制度・イスラム教過激派対応等、同国が世界で初めてといわれる且同国独自の諸政策を作り上げ、現在では一人当たりGDPは日本の150%ととなっており、建国以来わずか50年強で大半の国民が老後を心配しない、先進国となりました。

鄧小平が1978年、中国における実質トップの実権を掌握し、リーカンユーと面談して以来リーカンユーを師と仰ぎ、シンガポールの多くの諸政策を中国に導入していったことが、現在の中国発展の原動力となっています。シンガポールに取って米国は、最後に頼る唯一の国であるが、中国にとって米国はいつか凌駕する対象の国です。なお凌駕するまで、決して米国と対決することなく、能ある鷹は爪を隠す国です。面白いことに米中はたくさんの共通点・類似点がありますので、その内容を記載しております。

中国は無視の出来ない、世界の覇権国に向かっていますが、すべて順調に進んでいるのではなく、改善改革にはとてつもない困難が伴うと思われる、三大リスクがあります。第一に汚職、第二に砂漠化、第三に食料不安です。米国を凌駕し世界の覇権国になっても、三大リスクをすべて解決しなければ、世界から尊敬されないであろうし人の住めない大国になってしまうでしょう。

是非、お手に取ってくださいね!